勉強会&異業種交流会「
とやまキトキトBIZねっと」の2011年5月例会で、短信の作成を担当しました。
なお「とやまキトキトBIZねっと」は2011年7月から、「
土曜マーケティング塾」として模様替えしています。
2011年5月例会
【 ~オフィスが変われば人も変わる!~ オフィスの変遷から理想のオフィスを考える 】
http://blog.livedoor.jp/kitokitobiz/archives/1464206.htmlhttp://blog.livedoor.jp/kitokitobiz/archives/1473052.html ゴールデンウィークの最中に開催された5月例会の講師を務めたのは、魚谷徳彦さん。
コクヨ北陸新潟販売株式会社の富山営業部に所属しながら、とやまキトキトBIZねっとを含めて県内各所の勉強会に出没する、たいへん研究熱心なビジネスパーソンでいらっしゃいます。
コクヨというと老若男女に文房具のコクヨとしておなじみですが、富山とは関わりの浅からぬ会社です。コクヨを漢字で書けば「国誉」となり、国の誉(ほま)れを意味します。実は国とは日本国のことではなく、創業者の出身地・越中国(えっちゅうのくに)つまり富山県を指しています。
http://www.kokuyo.co.jp/yokoku/100/mania/01.html 創業者の黒田善太郎は富山市の名誉市民(ノーベル賞の田中耕一さんもその一人)となっているほか、富山大学に黒田講堂を寄附したことでも知られております。
さて、魚谷さんの講演テーマは「オフィスが変われば人も変わる!」。オフィスの変遷から理想のオフィスを考える…を副題に、冒頭では1970年代以降現在に至るまでのオフィスの歴史を分かりやすく説明いただきました。
またワークプレイス(働く場所)という観点から、オフィスのレイアウトが人間の働き方を変える可能性について、事例を交えて紹介されました。
さらにはワークスタイル(働く様式)という観点から、人間の働き方からオフィスのレイアウトを変えるといった、意欲的な提言もありました。ワークスタイルを分析する際には、創造的な仕事が多いか、コミュニケーションが多いか、外出が多いか、といった事柄を意識するべきと伺いました。
自己紹介の時間帯には、大企業出身者・中小企業経営者・個人事業主・研究職・官公庁や金融機関の職員などなど、様々な属性の参加者から、自身の体験やオフィスに対する思いを交えて、活発な意見交換がありました。
個人的には、東日本大震災を受けて省エネルギー等にも寄与するSOHO(Small Office/Home Office)形態に改めて注目が集まっていることや、創業まもない中小・ベンチャー企業が入居するインキュベーション施設のオフィス形態が多様であることに、興味をもちました。
中小企業の経営者や個人事業主は、オフィスをみずから働きやすく変えることに裁量がありますので、工夫を怠らないことが大切です。魚谷さんのように、オフィス環境について気軽に相談できる方が身近にいるのは心強いでしょう。
なお、従来の効率一辺倒ではなく、感性・創造性をも充足する生産性の向上に役立つオフィスのあり方として、
社団法人ニューオフィス推進協議会が、「知識創造行動」として12の行動を定義しています。
12の行動とはすなわち、(1)ふらふら歩く、(2)接する、(3)見る・見られる・感じあう、(4)軽く話してみる、(5)ワイガヤ・ブレストする、(6)絵にする・たとえる、(7)調べる・分析する・編集する・蓄積する、(8)真剣勝負の討議をする、(9)診てもらう・聴いてもらう、(10)試す、(11)実践する、(12)理解を深める。
このような協議会が存在することは今回初めて知りましたが、以前から関わりのある
ファシリテーションの発想と大いに通じるものがあります。この機会に「知識創造行動」を意識して実践してゆこうと思いました。